シワ・イコール・年輪?

何かの犯罪が起こったとして、それを伝えるニュースなど観ていますと「年齢50歳ぐらいの中肉中背の男性」などと伝えていますよね。あの「50歳ぐらい」というのは目撃者の語った印象なのでしょうが、これは立ち姿や歩き方、姿勢や体型などがもたらす全体的印象によるところが大きいわけでしょうし、間近に人相を目撃した場合であれば、髪の毛の量などと並んで重要なのがお顔に刻まれたシワの状態なのではないでしょうか。おデコの二本線や三本線、目尻の小ジワや鼻の横にくっきり刻まれたホウレイ線なども、年齢を表すシワですよね。

シワの内でもこれら年齢にかかわるシワというのは、要するに使い続けた表情筋によって皮膚表面に折りグセがついているわけです。シワの深さはそれだけ皮膚の弾力が失われ復元力が失われているという事に他なりません。人が生きてある限り、こうした老化現象はどんなにあがいても必ず訪れる宿命なのかもしれません。だからこそ、できれば美しいシワが刻まれるように心がけたいし、さらに願わくば、なるべくお肌の弾力を保つことで、折りグセがつくのを防ぎたい、と考えるのが人情です。

ここで問題になるのが、結構お若いにも関わらず、なんだか「老けて」見えるという場合です。かの太閤秀吉さんは幼少の頃よりお顔のシワが目立ち、それゆえサルなどと呼ばれていたといいます。実は私の小学校の頃のクラスメートにも、そうした顔立ちの男の子がいて、お友達から「じさま」などと呼ばれていましたっけ。小学生なのにあんなにシワシワしていたのは、今考えてみると、元々皮下脂肪が少ない体質で、お顔の皮膚が少々余り気味だったのではないでしょうか。

そういう連想から思い当たるのが、急激に無理なダイエットを敢行すると、なんだかシワが増えてしまって、せっかく痩せたのはいいけれど、かえって若さが無くなっちゃった、などという笑うに笑えない現象です。あまりに急激に「中身が減って」しまったために、皮膚の復元力が追いつかず、たるみジワが出来てしまっているわけですね。やはり何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。急激なダイエットは危険なだけで一利もありません。

一方で、遺伝体質などの影響により、皮膚の老化が人より早く表れてシワになってしまうという人がいるのも事実です。こればかりはめぐりあわせですから、親を恨んでも仕方ありません。せめてシワの進行を少しでも食い止めるべく、規則正しい生活と適切な食習慣、適度な運動による肉体の活性保持に心がけようではありませんか。現在は優秀なスキンケア用品やアンチエイジングサポートのサプリメントが数多くリリースされていて、こういったものもシワの進行を食い止める助けになります。